発達障害があっても就職はできる?向いている仕事やその理由

発達障害があり、私生活でもうまくいかないことや、人に迷惑をかけてしまう事もあるが、そんな自分でも普通に就職することはできるのだろうか。

こんな不安や悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか?

発達障害は生まれつき脳の働きに違いがあり、その特性によって苦手なことや特徴が異なります。

昨今では以前より、こうした問題が脳機能の障害によるものであるという認識が広がってきていますが、まだなかなか理解されない場面もあります。

そこで今回この記事では発達障害を抱える人が就職することができるのか解説していきます。

また、発達障害を抱える人の向いている仕事やその理由について詳しく深掘りしてお伝えします。

発達障害があるけど就職することはできる?

単刀直入にお伝えすると、発達障害があっても就職することはできます。

まず、発達障害とは脳機能の障害のことをいい、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害などとそれぞれ特徴が異なります。

しかし、障害と言ってもネガティブな面ばかりだけではなく、他の人より秀でた特性を持っている場合もあり、例えば周りとのコミュニケーションは苦手だけどクリエイティブな発想を持っていてそれを活かして仕事をしている人もいます。

発達障害があって働くことでの問題点

困っている女性

発達障害がありながらも就職することはできると言いましたが、実際には働くうえでの問題点はあります。

それではどのような場面で問題があるのか解説していきます。

忘れっぽい、よく物をなくす

特にADHDと呼ばれる症状を持つ人にこの特徴が当てはまると思います。

ADHEは子供の20人に1人で、成人の40人に1人の割合でいるとされており、症状は大なり小なりありますが極めて珍しいというわけではありません。

この忘れっぽい、物をなくすというのは別に発達障害ではない人でもよくあることではありますが、問題はその頻度やスケールの大きさです。

外出するとほぼ必ずと言っていいほど忘れ物をしたり、絶対に無くしてはいけない物を無くしてしまうことなど、他の人からすれば、「どうして?」と思われることも多いです。

それがプライベートではなく、仕事で引き起こすと場合によって取り返しのつかない問題になってしまうこともあるでしょう。

他人の気持ちに共感できない

これはおもにASD、またはアスペルガー症候群と呼ばれる症状によくあります。

仕事をするということは多くの場合、自分以外の誰かと関わることがほとんどです。

その中でなかなか周りの人の気持ちに共感できなかったり、時には無神経な言動をしてしまいトラブルになってしまうこともしばしば。

社会という一つのコミュニティの中で協調性というのは大切な要素であり、他人の気持ちが理解できないことで会社の中で浮いてしまう恐れもあります。

読み書き、計算が苦手

文字の読み書きや、ちょっとした計算が苦手で周りからすればたいした仕事ではなくても人より時間がかかってしまったり、ミスが多くなってしまうということもあります。

これはLDという学習障害によるところがあり、このように発達障害というのは人からすればけっして難しくないことでも失敗を繰り返したり、無神経な発言をしてしまうことにより、敬遠されてしまうのが現状です。

発達障害の人に向いている仕事

発達障害を抱えながら働くことにはさまざまな困難がついてまわりますが、そんな困難を持ちながらもポジティブな特性を活かしたり、発達障害とうまく付き合いながら働くこともできます。

それでは発達障害がある人にはどのような仕事が向いているのか理由も含めて解説していきます。

クリエイティブな仕事

発達障害を持っている人というのは多くの場合、感受性や創造性が長けており、そういったセンスを活かせるクリエイティブな仕事が向いています。

デザイナーや、ライターといったあまり人とのコミュニケーションを重要としない仕事で自分の持つ人とは違うセンスで作品を生み出すことで収入を増やすことができます。

もちろん、誰でも簡単に結果が出るほど甘い世界ではありませんが、その特別な感性を活かせば結果を出すことができるかもしれません。

変化の少ない仕事

これは特にASDの人に向いている仕事で、あまり流動的ではなく毎日やることが大きく変わらないルーティン化されている仕事だと能力を発揮することができます。

一つのことに黙々とやり続けることができる集中力の高さで作業のスピードを上がり、結果的に仕事の生産性が上がります。

一つの場所に留まらない仕事

これはADHDの多動性という分野を持つ人に向いている仕事です。

多動性を持っていると一つの場所でずっと座りっぱなしでいることが苦手ですが、カメラマン、営業職、といった常に異動が伴った仕事が向いています。

毎日、働く場所が変わり、新鮮な気持ちで仕事をすることで集中力も上がり仕事の効率も上がります。

まとめ

今回は発達障害があっても働くことはできるのか。

また、どのような仕事が向いているのか、その理由について解説しました。

障害があっても働くことはできますし、仕事をしたいというポジティブな気持ちが大切です。

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