双極性障害でお困りの方へ!おすすめの仕事とその理由を紹介します
双極性障害とは、躁状態とうつ状態を繰り返す脳の病気です。
この症状のために、人間関係のトラブルが起きてしまったり、仕事がうまく続けられなかったりと、悩んでいる人が多くいます。
双極性障害の人がうまく仕事を続けるためには、自身の症状について理解し働きやすい環境を整えることが大切です。
この記事では双極性障害について、おすすめの職業や働き方について紹介します。
双極性障害(躁うつ病)とは
双極性障害は気分が高まったり落ち込んだりという躁状態とうつ状態を繰り返す脳の病気です。
躁状態がおこる双極性障害を「双極Ⅰ型障害」、軽躁状態とうつ状態の両方がおこる双極性障害を、「双極Ⅱ型障害」といいます。
ほとんどの場合うつ状態も起きますが、躁状態があればうつ状態がなくても双極Ⅰ型障害と診断されることが多いです。
治療しないでいると、躁状態とうつ状態を何度も繰り返し、その間に人間関係や社会的信用、仕事や家庭といった人生の基盤が大きく損なわれてしまいます。
双極性障害は精神疾患の中でも治療法や対処法が比較的整っている病気で、薬でコントロールすれば、それまでと変わらない生活を送ることが充分に可能です。
双極性障害は、うつ状態では、死にたくなるなど症状によって生命の危機をもたらす一方、躁状態ではその行動の結果によって社会的生命を脅かす、重大な疾患であると認識されています。
双極性障害の人が就職・転職で困っていること
双極性障害の人が就職や転職で困っていることについていくつかまとめました。
躁状態のときの立ち振る舞いで人間関係が悪くなる
躁状態では興奮や多弁が増し、話し過ぎたり自己主張が強くなったりすることがあります。
相手が話に追いつけない状況や自分勝手に話を進めてしまったことから、コミュニケーションのトラブルに繋がる人が多いようです。
極端な例だと、無謀な投資や冒険的なプロジェクトへの決断など、信頼関係の崩壊や経済的な問題が生じてしまった経験から、新たに就職することに不安を抱えている人もいます。
躁状態のときに仕事のペース配分が偏る
躁状態ではエネルギーが問題となり、活動になる傾向があります。
そのため、仕事のペースが速くなり、多くのタスクを同時におこなえるでしょう。
一方で、タスクの品質や細かい詳細に関しては見落とされる可能性があります。
また、躁状態のときに仕事を入れすぎて、うつ状態になった時に何もできないというケースもあり、周りに迷惑をかけてしまうことも考えられます。
うつ状態のときに仕事に行けなくなる
うつ状態のときは何にもやる気が起きません。
そのため、そもそも職場に出勤することができないということもあるのです。
仮に出勤できたとしても、ネガティブ思考になりがちで、集中力も続かないことが考えられます。
双極性障害の人におすすめの働き方と職種
双極性障害の人におすすめの働き方と職種をご紹介します。
おすすめの働き方
双極性障害の人には体調の浮き沈みが起きにくい働き方がおすすめです。
そのため、年間を通して業務量が安定している仕事や、勤務時間の変動が少ない仕事が向いているでしょう。
人とたくさんコミュニケーションを取る仕事は、予測できないことが多く、体調にも影響を及ぼすことが考えられるので、あまり向いていません。
自分のペースで仕事ができる環境や職種が向いていると考えられます。
おすすめの職種:事務職
事務職は一定の手続きや業務プロセスを遵守することが求められるため、ルーティンワークや一貫性があります。
安定した作業環境と予測可能な業務フローが提供されるため、比較的取り組みやすい仕事と言えるでしょう。
事務職は一般的に、非対面での業務が主であり、個人的な作業スペースが提供されることが多いので、集中して仕事に取り組めるのではないでしょうか。
おすすめの職種:フリーライター
双極性障害の人は、躁状態において創造性や表現力が高まる傾向にあります。
フリーライターとしての活動は、自己表現や創造性の発揮の場となり、躁状態のエネルギーを生産的な方向に向けることができるでしょう。
フリーライターは自分のスケジュールや仕事の選択を柔軟に選べるため、双極性障害の症状の変動に合わせて働くことが可能です。
自分自身のエネルギーレベルに合わせて仕事の量やペースを調整できるため、負荷をコントロールしやすくなります。
1人でうまくいかないときは就労支援を活用しよう
症状が悪化すると、仕事を続けることが難しくなり、安定的な生活を送ることにも困難が生じてしまいます。
そんなときは1人で抱え込まず、通院している病院や福祉サービスに相談をしましょう。
福祉サービスのひとつに就労支援がありがあります。
就労支援サービスは、障害で困っている人が現在の状況から就労に向けて移行をスムーズにするための支援プログラムです。
必要なスキルや知識を身に付けるためのトレーニングやカウンセリングを提供しているので、ぜひ気軽に相談してみましょう。
最後に
今回は双極性障害の人に向けておすすめの仕事とその理由を紹介しました。
あっと・ふくいろでは障がい者の就職活動の一助となるため、さまざまな活動をおこなっています。
障がい者の就職は一般の就職活動よりも難しいです。
制度もたくさんあり、わからないことが多いと思いますので、まずはお気軽にご相談ください。