就労定着支援は、障がいのある方が就労先の労働環境や業務内容に順応し、長く働き続けられるように支援する福祉サービスです。具体的には、生活状況はどうか、就業状況はどうか、就職先の会社や本人と話したり、調整したりしています。

令和6年4月1日から事業者による障がいのある人への合理的配慮の提供が義務化されました。内閣府が合理的配慮についての詳細を公開していますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。障がい者雇用で採用した従業員に対して、会社は障がいを配慮するという配慮義務があります。人事や担当の方の悩みは、採用した従業員に対してどう配慮していいかわからないということです。わたしたちは、利用者さんが事前に配慮してほしいことをレポートとして作成して、利用者さんが就職する会社さんに提出しています。そのレポートをもとに、配慮していただけているのか、もし会社さんが配慮するのが難しい場合、どうすれば本人が働きやすくなるのか一緒に話したりしています。

例えば、聴覚が敏感な場合、とても大きな音がするような配属にならないような配慮をしてもらっているのかなどを確認します。静かな環境の職場に配属されているのなら、こうやって静かな場所で作業しやすいから頑張ろうね、と利用者さんにお伝えして、お仕事が継続できるような支援を行っています。

わたしたちが提供している就労定着支援や就労継続支援という福祉サービスはその名前の通り、仕事を継続することが目的です。利用者さんには、仕事を継続させることの大切さを感じ、自分自身も働き続けることの大切さも考えられるようになってほしいと思っています。